● おとうの公式参戦記
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第28矢:「いざ出陣,出羽の國へ,天下一決定戦! 1の巻」
 さあ,平成16年度全日本選手権大会です!本年度は秋田県での開催です。おとうは秋田県には生まれてこの方足を踏み入れたことがありません!スキーやら母親の実家やらで岩手・山形といったラインまでは結構行くのですが,東北地方の中で秋田と青森は未踏の秘境なのです。(秋田と青森の皆様ごめんなさい)ですから行くのがとっても楽しみです。
秋田名物八森ハタハタ・・・きりたんぽに比内鶏,稲庭うどん,あきたこまちに秋田美人ときたもんだ!子供は秋田と聞いて「きりたんこ」をおみやげに買ってきてね!(そんなものはどこにも売っていません。)と嬉しそうな顔をして言ってきます。バカな子供です。でも親もバカなので,よいよい土産に「きりたんこ」を買って来てやろう!と安易な約束をしてしまったりします。家に帰った翌日の我が家の夕飯は「きりたんこ」鍋に決定です。
でもね,またもやいつものパターンなんですよ・・・ダブルトラップの大会が開催される9月23日は祭日なので問題ないのですが,前日及び翌日は100%出勤日!休むわけには参りません。前日は夜遅くまでお仕事,仕事が終わり次第,銃やら弾やら小道具一式プラス寝袋を車に放り込んで出撃となります。
約500km弱の道のりをひた走り,現地近くで車中泊となります。大会後も翌日の勤務のためにお帰りにならなければなりません。でもね,せっかくですか
ら・・・夕飯くらいは何か美味しいものでも食べてから帰ってきたいと考えております。

 全日本選手権が開催される秋田県立総合射撃場は,秋田県岩城町というところにあります。岩城町は地図で調べると形としてわかりやすい男鹿半島よりも下側海沿いにあり,概ね秋田空港の左下ぐらい(すごいいい加減)にあります。小学校の頃は八郎潟やら秋田平野やら社会科でお勉強した記憶はあるのですが,今では遠い記憶の果てになってしまったため地理感などあるわけもありません。地図で調べるまで秋田県立総合射撃場はきっと秋田県の北側で青森に近い所なんだろうと勝手に想像していたぐらいです。いい加減なもんですね。
そうそう男鹿半島にはゴジラファンが日に数回はその方角に向かってお祈りをするという聖地・ゴジラ岩があります。在家ゴジラ信者であるおとうも是非とも巡礼に行かねばならないところですが,ちょっと日程的に無理ですね,残念!

 そんなこんなで夢に胸を膨らませて大会まであと2日,例によってエントリー確認のハガキが届いておりません!多少安心できることにMoonさんのところにも来ていないようです。明後日には大会開催という中で未だにエントリーの確認ができないのはイヤです。ということで先手必勝,日クレに即電話です。おとうたまさんですね,エントリーされてますよ〜,ハガキもそろそろ着く頃だと思うんですけどね〜,というお返事。できれば心臓に悪いのでせめて大会3日前には必着する体制を整えて欲しいものです。家に帰ると写真のような「金は受け取った,出るなら来やがれ!」というハガキが着いておりました。

日クレからのハガキを生まれて初めて受け取りました。前回の本部のヤツは結局届かなかったしね・・・ん,受付締切13時で射撃開始が14時〜,げげげっ午前中でないのか〜,予定が狂ったぞ!てっきり朝8時受付の8時30分射撃開始だと思ってたのに・・・今更当日早朝に出発する気分にもなれないので早く行ってしまえ!ってことで予定通り深夜高速運転での秋田行きといたしました。
 ということで,突然ですがここは秋田県立総合射撃場。秋田自動車道につながる日本海東北道の岩城I.C.より車で県道44号を1,2分位という交通の便の良い?所にございます。県道から射場の入り口も大変わかりやすく,田んぼの真ん中にそびえ立つ射場の看板は気を許すと100%見落とすほどのモノです。

おとうは一度ならず二度もボ〜っとして行き過ぎました。普通の方なら一発で行けると思います。射撃場は一言で言えばコンパクトに作った二本松射撃場といった感じで,大変キレイで整った射撃場です。トラップ面のバックストップはやや近く感じるモノの,キレイに刈り込まれ距離の揃った感じは二本松そのものですね。見るからに撃ちやすそうな第一印象です。すばらしい

スキート面も撃ちやすいかどうかはよくわかりませんが,緑まぶしくクセのないイメージを持たせてくれます。メインの全日本選手権トラップとスキートは翌日の24日から26日までの3日間で3R+3R+2R(+Final)で開催されます。おとうの行いよろしく絶好の射撃日和となった9月23日の今日は全日本選手権のダブルトラップの他に,全日本シニア選手権トラップ&スキート,全日本選手権トラップ女子の試合がやはり1日のみの予定で開催されます。というか,おとうが射場に着いたお昼くらい(午前中はゆっくりしておりました)には,全種目ともほぼ終了しており,残すはトラップ女子のファイナルのみという状況になっておりました。

 早速受付にいってエントリーの確認を!さすがに全日本です。役員の方々,係員の方々,県クレはもとより本部公式よりもクラブハウス周辺は賑わっております。さて,ダブルトラップの受付を,とエントリー一覧を覗き込むと,1,2,3・・・な,な,な,なんと12名!12名もエントリーされています!12名ですよ12名!1,2名じゃないんです!なんと前回の4倍です!12人といったら1ダースですよ!12人いたらバレーボールの試合だって出来ます。すばらしいことですね!さすが全日本選手権です。それもただの12名ではありません。北の狼,南の虎(from野球狂の歌,誰がどれなんだい?)といった各國の列強!12人の強者共が集まっているのです!いえ,違いますね・・・11人の強者と1人のへなちょこ野郎でした・・・自分が入っているのを忘れていました。しかし参加者がこんなにいて最高です。今日こそトップレベルの射撃をこの目に焼き付けることができるのですから!そうそう12人ですから射団は二つできますよね,おとうは第1組の2番射手です。1番でなかったのは幸いです。まずまずのスタートポジションですね!
 ダブルトラップの射撃開始予定は14時ということなので,まだ時間には余裕があります。射場をおのぼりさんのようにフラフラと見学して廻っていると,トラップB面で役員の皆様方が何やら忙しそうに動き回っております。何をしているのかな?と様子を見に行くと,ちょうどダブルトラップのセッティングをしているようです。バックストップ近くには距離をチェックされる方がいらっしゃり飛んでくるクレーの到達点を確認しております。

さらに放出機から数メートル離れたところには縞模様の竹竿のようなもの?を持たれた方が控えております。この目盛りを使って放出高さのチェックをするわけですね!放出機の真上にはABCの左右に出る角度をチェックするため,分度器の親分のようなもの?でチェックをします。これだけ多くの役員さんのご苦労があって初めて各種目がしっかりと行われるわけですね!ありがたいことです,感謝感謝!

ダブルトラップのセッティングが終わるころ,隣のトラップA面では全日本選手権トラップ女子のファイナル出場者が紹介され始めました。今年度の女子トラップ選手のトップレベルの方々が集まっているのでしょう!拍手喝采でファイナルでの活躍を期待します。まぁこちらの種目に関しては,日クレさんのHPでもご参照下さいね。
 ダブルトラップの射撃はトラップ女子ファイナルが終了次第開始ということになりました。第1組のおとうは遅れないように早めに準備をしてB面に向かいます。

トラップ女子ファイナルの様子は横から覗き込むようにして観戦することにします。息を呑む戦いが繰り広げられているようですね。B面に着くと,そこには神奈川のS選手が入念にイメージトレーニング中!何度も射台を巡っていますので,恐らくはABCセットを順番にイメージして廻られているのではないでしょうか?お邪魔にならないように後から見つめております。(やはりストーカーですね!)しかし,イメージトレーニングの大切さはこのS選手の様子からも感じられます。勉強になりますね!おとうもパクっておきたいと思います。

 さて,今回は練習を前回の3倍こなしての参戦です。当然,本番でのスコアも3倍に!・・・なるわけがありません。正直3倍と言ってもたった3日間練習しただけなのです。それも3週にわけて週に1回づつです。その日の練習でほのかに何かのきっかけを掴みかけたかな?と思った頃に1日の消費弾数メいっぱいとなり練習終了,そして次回1週間後の練習を始める頃には程良く掴みかけたものが消え去っているという非常に効率的な練習サイクルであったため,結論として前回と大会前の基本状態には何ら変わりがないというのが妥当なところでしょうか?やはり何も掴んでいない人間にはまずは短期集中で連続数日間の反復練習が効果的であったのではないかと思う次第であります。でもまあ現実的にはそんな日程は組めなかった訳なので,ベストは尽くしたと言ってもいいのかな?(いいとも〜!)