Noble Hero
2004/10 (1) 六十の手習い 私が本格的に射撃を始めたのは59歳の誕生日の頃、そう昨年10月です。それから還暦を迎えるまでのこの1年間に約10,000発を撃ちました。まさに六十の手習いです。一方、最初に所持許可を取った昭和56年から昨年10月までの22年間に消費した装弾数はわずか2,000発でした。ですから過去23年分の5倍をこの1年で撃ったことになります。それまでの23年間はスポーツといえばご多分に漏れず、もっぱらゴルフを「苦しんで」おりました。 (2) おうすさん こんなに急に撃つようになった理由のひとつは仲間が出来たことにあります。友人のおうすさんを、ミロク(当時は、最初に買ったミロクと友人から譲られたSKBのCM880を所持していました)をあげるからと口説き落として所持許可を取得させることに成功! かくして射友を得た私はそれまでの3年一回から週一シューターへと変身したのです。 (3) 初めて満射を目撃、それも女性射手! おうすさんの所持許可待ちの間、それまでほとんど使ってなかったCM880に慣れておこうと射場に出向いた際に、生まれて初めて満射を見ます。それも妙齢の美しい女性の満射を。おそるおそる聞いてみたところ、使っているのはベレッタ686という銃で特に女性用ではないとのこと、また射歴もさほど長いわけではなく、短期間にここまで上達された様子でした。この時、ベレッタの斬新かつ軽快なデザインに見惚れるともに(同時にその所有者にも)、女性が男性と同じ銃を使って短期間に満射を撃つまでになれるということに大いにやる気を掻きたてられました。これが週一シューターに変身したもう一つの理由です。 (4)S.S.Net かくして射撃熱がどんどん昂じ、情報を求めてネットサーフィンを繰り返すうちにS.S.Netに出会いました。その時の印象は砂漠でオアシスに出会ったようといっても過言ではないでしょう。それこそむさぼるように隅々まで読みました。くろさんが人で、クロさんが犬であることも分かりました。しかし、読むばかりで、まだカキコする勇気はありませんでした。 (5)ベレストさんとの邂逅 ところがある日、我が目を疑うような出来事が・・・写真日誌でも一際目立っているあの姿が目の前で撃っているではありませんか。おもわず声をかけてしまいました。 「あの、ベレストさんじゃありません?」 「そうだよ、ハハハハ!」 ベレストさんは、ちゃきちゃきの東京アクセント(これがまた懐かしい)で歯切れよく射撃を語り、真に屈託ない人柄とお見受けしました。しかし後で知ったことですが公式戦に臨む際にはモーツァルトを聴いて気持ちを落ち着かせるという繊細さもあわせ持ち、更に必要とあらば魂と体を分離するという究極の技も行使出来る方です。ともあれ、これをきっかけにS.S.Netにカキコもするようになったのです。 (6) MOONさん、NSXさんと公式セット やがてMOONさん、NSXさんと射場大会に一緒するという幸運に恵まれます。MOONさんはこの大会で見事優勝。この時はまだ、MOONさんが国体選手だということもよくは知らず、ただ「なんて上手い人だろう」と感心するばかりでした。 大会後、お二人に誘われるままに公式セットを撃ってみました。そしてそのクレーの速さにびっくり。銃がついて行きません。この時の印象で、練習セットを「鳩」、公式セットを「燕」と略称することに決めました。 (7)JMさんとMJ-9 そうこうするうちに初めて行った友部射撃場でJMさんと出会います。 「あっ、JMさん!」 「・・・?」 何ラウンドかの練習の後にJMさんにニューSKBの工場を案内していただき、そこで見せていただいたMJシリーズのバランスにびっくり。これなら公式セットを、より楽に撃てると思いました。 それから半月の熟慮を経てMJ-9カスタムAをオーダーしました。待つこと2ヶ月、途中仮仕上げの段階で試射をし(もちろん所持許可を取って)、プルやベンドを調整してから本仕上げをお願いしました。 この銃は、彫刻と元台の寸法以外はJMさんのMJ-9と同じです。ですから、当らない時に銃のせいに出来ません。不調の時に道具を疑わずに済むということは大きなメリットだと思います。また、この銃の製作期間中に考えすぎからくるスランプに陥ってしまったのですが、それをS.S.Netに書いたところ早速にKUROさんとベレストさんが駆けつけて下さり、口角泡を飛ばす勢いで延々数時間に亘って「口義」して頂いたのも忘れがたい思い出です。 (8)満射 MJ-9の完成後1ヶ月目に満射を撃つことが出来ました。MJ-9ではもちろんのこと、私の射撃歴で初の満射です。初めて満射を見てから丁度1年目でした。 (9)今後は この銃はそれまで使用していたCM880に比べて圧倒的に先軽です。この軽さは燕を撃つ時に威力を発揮してくれることでしょう。 これからは練習に占める燕の割合を少しずつ増やして行こうと思います。 加えて、もっと多くの射場に出向き、さまざまなバックストップや放出機を体験したいと考えております。 射場で見かけたらどうぞ声をかけて下さい。