2004.11.30 No.0015
ちょっといいものシリーズ
(7)
イージーヒット・スポーツシューティング照星
私は左利きなので、当然左目で照準してる訳ですが、最近左目の視力が落ちて来たためか、照星がくっきりと2つ見えてしまう事が多く大変困っていました。そこで、次のような方法で射撃をする事にしました。

1、銃をセットしたら、片目で照星を確認、次に視野を広くとるために両眼を開いて視線を上に。
2、コールしてターゲットが飛んだら、次第に片目を細めて、利き目で照準して行き。
3、撃破する時は片目になっている。

と、まあこんな感じで撃ってるんですが、問題点がいくつかあります。

1、生切れのストレートの低いクレーは、片目を瞑ってるうちに下り始めるので取りにくい。
2、目をつぶりはじめるのが早いと、右45度の低いクレーを見失いやすい。
3、同様に早めに右半眼になってると、右の飛んだクレーはすぐに視野から切れるので、起動が早くなってしまい、さらに飛行軌道の予測が甘いので、振って行ってクレーを見つけても、銃の軌道とずれている事がある。
4、おかげで右に飛ぶと思わず右目を瞑って行くことが出来ずに、両目で見てしまい、先を撃ってしまう。

と、まあこんな状況で撃ってる訳です。
実際、射撃を始めた頃は左目が完全に利き目だったし、夏までは右目マジックドットを張ってたので良かったのでですが、眼鏡のレンズを割ってしまい、作り直したあとは上記の方法で撃ってた訳です。といっても2ヶ月で1Rしか撃ってなかったけどね。
そこで周りを見るとですね、けっこういろんな工夫をしている人が多く、それらを分類してみると、次の

1、片目で撃つ。(笑)
2、眼鏡にシールを貼って視野を遮蔽する。
3、リブに沿って黒い遮蔽物を塀のように設置して、反対側からは照星を見えないようにする。
4、蛍光照星の手前に筒がついていて、照星の後方以外では照星の光が見えないような製品を使う。(今回はこれ)

はっきり言って「どれでもOK」なんですが、まあ私の場合はそれぞれに問題が多少あります。
まず、「片目で撃つ」ですが、これで結構当てる人がいるのでぜんぜんOKだと思います。でも私の場合、片目を瞑ると反対側も瞑り気味になっちゃう(笑)それに片目で狙うとサイトビューが2次元的に奥行きのない絵として見えるので、クレーも照星もよく見え、結局、狙い込んでしまい振り抜けなくなっちゃう。これ、去年の秋にわざわざ試してみて、元の両眼視に戻したらリハビリに2ヶ月かかちゃった。(笑)
リブに沿っての遮蔽板取り付けは、バイクで行く時のソフトケースにいれるとこれが取れちゃう。マグネットでの装着も考えたけど、「暴れ弾着」さんがマグネットでつける物を作って来て撃った時に、衝撃で外れたのを見てこの案は却下。
眼鏡にシールは、まあず〜っとこの方法でやってた訳で、ぜんぜんOKなんですが、私は眩しいのに弱い目を持ってるので、色の入ったレンズを数種もってて使うので、全部に張るのが大変なので、今回は「4」の方法を試してみる事にしました。(とはいえ、実はこの記事を書いている段階では、つけただけでまだ撃ってみてないからね、ほんとの効果は不明ですが)

さてさて、それでは片目照準矯正ようの照星にはどんな物があるのかと思って調べると、一番良く使われているのが、「UNIDOT」だと思います。これは今回紹介の製品とほとんど同じ形態の商品ですが、固定方法がクリップ式なので、テーパードリブの私の銃には固定がどうもしっくりとしない感じがしました。

そこで、今回紹介の製品「EasyHit」を使ってみる事にしました。これは写真(1)の様な外観の製品です。
構造は蛍光プラスチックの棒を黒いプラスチックのスリーブが覆っている物で、目で見る側は外側のスリーブが長い筒状になっていて、奥にある蛍光照星が後方からしか見えない構造になっています。
製品のパッケージ内容は写真(2)の通りです。パッケージの裏面がインストラクションになっていて、照星とクリーナーの2点が袋に入っています。
取り付けには通常のサイトの場合はそのまま着けても良いのですが、私の場合、HiBizサイトを着けているので、そのままつけると、この製品の場合長さがあって照星の位置がかなり後退する事になるので、いくらかでも前に出すために現在のサイトを外して着ける事にします。写真(3)、写真(4)
照星を外したら、付属のクリーナーを使って取り付け面の油や汚れを拭き取ります。このクリーナーは単に不織布にアルコールがしみ込ませてあるだけの物です。リブによっては溝に引っかかって布の繊維が多く残るかしれません。注意深くかすが残らないようにして下さい。写真(5)、写真(6)
取り付け面が十分に乾燥したら、製品の裏面の保護シールを剥がして、写真(7)、粘着面に触れないように注意しながら、リブに平行になるように接着して下さい。写真(8)
位置が問題なかったら、良く押さえて接着して下さい。装着して48時間後に本来の接着強度になるので、接着してすぐに撃つのはなるべくひかえて下さい。
装着完了した状態は、写真(9)、です。私のリブには幅もぴったりです。
装着状態での見え方は左目(左利きですから)で狙った所が写真(10)です。照星が明るく見えています。反対の目で見た所が写真(11)です。照星は見えていません。

じつは私はこれまで、照星というよりは、リブの先端で狙って撃ってたので、これからは逆に照星を意識しなければならないのかもしれません。

なお、照星の位置がかなり後退するので、幾分下をさらう感じで撃つ必要があるそうです。
また、パイプを通して奥にある照星を見るため、ベント浅めの人は、これまでよりも顔が深く入るかもしれません。

価格はほぼ4200円前後です、各銃砲店で購入する事ができます。

写真(1)
写真(2)
写真(3)
写真(4)
写真(5)
写真(6)
写真(7)
写真(8)
写真(9)
写真(10)
写真(11)